外壁塗装のプロが教える|コーキング(シーリング)の基礎知識とメンテナンス方法

外壁塗装のプロが教える|コーキング(シーリング)の基礎知識とメンテナンス方法

この記事では、コーキング(シーリング)の基礎知識とメンテナンス方法について、外壁塗装のプロが、詳しく解説します。

サイディングボードなどのパネル状の外壁材で作られた外壁の場合、パネルとパネルの間に繋ぎ目(目地)ができます。

目地にはゴムのような樹脂を注入して隙間ができないように保護する必要があります。このゴム状の樹脂をコーキング材(シーリング材、シール材)などと呼びます。

コーキングとシーリングの違い

コーキングとシーリングは建築現場では同じ意味で使われることも多いです。職人の世代によっても呼び方が異なります。コーキングと呼ぶ世代もいたり、シーリングと呼ぶ世代もいます。ちなみに当社のHPではシーリングのほうを使っています。

このように、コーキングとシーリングは同じ意味合いで使われていますが、厳密には違いがあります。厳密には「コーキングは大きな段差や穴を埋めるための補修材」のことを意味し、「シーリングはヒビ割れなどの細かい補修に使われる補修材」のことを意味します。

コーキング:大きな段差や穴を埋めるための補修材
シーリング:ヒビ割れなどの細かい補修に使われる補修材

 コーキング(シーリング)の劣化を放置してはいけない

どんなに高品質で高価な外壁材を使用しても、目地部分が劣化していては大切な家を守ることはできません。コーキングの劣化を放置するとどのようなトラブルが起こるのかご説明しましょう。

コーキングにヒビ割れがある場合、そのまま放置するとコーキングが破断してしまい、隙間から雨水が外壁の内部に侵入してしまいます。外壁の内部に雨水が浸入してしまうとカビを発生させる原因になってしまいます。また、湿気がシロアリ発生の原因になる場合もあります。

コーキングがヒビ割れて雨水が内部に進入してしまうと、サイディングボードが反って外壁全体の強度が下がってしまう原因にもなります。サイディングボードが反ってしまうまで劣化が進むと修復をしても再度反ってしまう可能性があります。

更に症状が酷くなると雨水が建物の基礎を腐食させてしまうケースもあります。基礎が腐食をしてしまうと躯体が歪み、コーキング補修だけでは済まなくなります。症状が進んでからでは大規模な工事が必要になりメンテナンス費用も高くなってしまいますので、コーキングのヒビ割れを発見したら直ぐに補修工事を行うべきです。

コーキングの劣化を放置するとこうなってしまう

・コーキングのヒビ割れから雨水が外壁の内部に侵入し、カビやシロアリ発生の原因になる。

・サイディングボードが反ってしまい外壁全体の強度に問題が起こる。

・雨水が建物の基礎を腐食させてしまう。

コーキング(シーリング)の劣化症状の違い

コーキングの劣化症状にも様々なパターンがあります。劣化の症状ごとの違いを見てみましょう。

コーキングの肉やせ

肉やせは経年劣化によってコーキング材がやせ細ってくる現象です。新築工事時のコーキング材のボリューム不足が原因の場合もあります。

コーキングのヒビ割れ

コーキングの劣化症状で代表的なのがヒビ割れです。ヒビ割れの隙間から雨水が浸入し外壁全体の劣化を招きます。

コーキングにヒビ割れが起こり隙間が出来てしまった外壁

コーキングの剥離

ヒビ割れ酷くなるとサイディングボードからコーキングが剥離してしまいます。こうなってしまうと外壁の内部が全く保護されず雨水が入り放題の状態ですので、早急に補修を行わなければなりません。

コーキング(シーリング)の補修方法

主なコーキングの補修方法には、「打ち替え」と「打ち増し」の2つの方法があります。

コーキングの打ち替え

打ち替えは、既存のコーキングを全て除去し新しいコーキング材に打ち替える補修方法です。除去する手間が掛かる分だけ費用が高くなります。

コーキングの打ち増し

打ち増しは、既存のコーキングの上から新しいコーキング材を充填する補修方法です。既存のコーキングを除去する必要がないため、打ち替えに比べ費用が安く済むのが特徴です。劣化症状が進んでいないケースではおすすめの方法です。

コーキング(シーリング)の補修時期

コーキングの劣化は紫外線が強く当たる北側よりも南側の方が早くなります。コーキングの補修時期は環境よっても違いますが、通常は10年を目安に補修・改修工事が必要となります。

外壁塗装の劣化は見た目が悪くなるので気にされる方も多いと思いますが、コーキングのヒビ割れ程度の劣化については、余り気にされる方は少ないかもしれません。しかし、コーキングの劣化は外壁全体の劣化を引き起こす大きな原因になる重大な問題です。

コーキングのメンテナンスについては、外壁塗装やサイディングの張り替えの際に一緒に行うことが手間を考えると理想的です。しかし、もしコーキングのヒビ割れを見つけたなら、外壁塗装の時期ではなくてもコーキングだけでも先に補修をしておくことが大切なマーホームを守るためには必要なことです。

私たちハウスペイントアゲインは、外壁塗装・コーキング修理を得意とする外壁メンテナンスのプロ集団です。経験豊富な熟練のプロ職人が、外壁の症状に合わせて適切なメンテナンス方法をご提案いたします。ご自宅の外壁のコーキングにヒビ割れなどのトラブルが見つかったら、直ぐに私たちハウスペイントアゲインまでご相談ください。

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