屋根塗装のプロが教える 屋根材の種類・特徴・価格|スレート・瓦・金属屋根の比較

屋根塗装のプロが教える 屋根材の種類・特徴・価格|スレート・瓦・金属屋根の比較

この記事では、「屋根材の種類・特徴・価格」「スレート・瓦・金属屋根の比較」について、外壁塗装のプロが詳しく解説します。

屋根材には様々な種類がありますが、日本ではスレート・瓦・金属がシェアの上位を占めています。今回は多くの住宅の屋根に使われているスレート・瓦・金属の屋根材の違いと特徴、その価格についてお話して行きたいと思います。

瓦屋根

瓦は古来より日本家屋で使用されてきた屋根材です。素材の違いによって瓦にも様々な種類がありますが、特に代表的なものが粘土から作られる「粘土瓦」とセメントから作られる「セメント瓦」です。

瓦屋根は重量が重く地震に弱い・他の屋根材と比べ価格が高いなどのでデメリットがあるため、近年ではスレートなど他の屋根材にシェアを奪われおり、現在の瓦屋根のシェアは2割程度と減少傾向にあります。

瓦屋根のメリット

屋根材の中でも特に耐久性が高い
瓦は耐久性に大変優れており、100年以上の耐用年数を持つ瓦もあります。

耐火性に優れている
瓦は粘土やセメントなど不燃性素材で作られるため燃え難く、耐火性に優れています。

耐熱性・保温性・防寒性に優れている
瓦屋根は下地と瓦との間に隙間が出来るため通気性が良く、保温性や耐熱性に優れているという特徴があります。また、結露し難い特徴があるため防寒性も高く寒い地域でも使用できます。

瓦屋根のデメリット

重量が重く地震に弱い
瓦は他の屋根材よりも重量が重く耐震性が低いのが欠点です。瓦は引っ掛けて取り付けているため、地震の揺れによりズレやすいという欠点もあります。

価格や施工費用が高い
瓦は価格の高い屋根材であり、取り付け工事に高い技術が必要なため施工費用も高くなってしまうため、設置時のトータルコストが高くなってしまいます。

金属屋根

金属屋根は新築住宅での普及率はあまりなく、リフォーム時に導入されることが多い屋根材です。金属屋根と言えば、旧来はトタン屋根や銅板屋根が一般的でしたが、現在では軽量でデザイン豊富なガルバリウム鋼板の屋根材が一気に普及しました。今では「金属屋根と言えばガルバリウム鋼板」という位に一般的になっています。

ガルバリウム鋼板のメリット

錆びにくい
金属の最大の弱点は錆びることですが、ガルバリウム鋼板は他の金属屋根に比べ錆びにくいのが特徴です。

耐久性・耐震性が高い
ガルバリウム鋼板は20年~30年以上持つと言われており、耐久性が高いのが特徴です。また、軽量のために大きな地震が起きても住宅に負担がかかり難く耐震性が高い屋根材です。

カラーバリエーションが豊富
ガルバリウム鋼板は表面を塗料で塗装するため、カラーバリエーションが豊富です。カラーの豊富さから、あらゆるデザインの住宅にも対応できるというメリットがあります。

ガルバリウム鋼板のデメリット

遮音性が低い
ガルバリウム鋼板自体は遮音性がほとんど無いため、鋼板の裏に断熱材を貼る、屋根材そのものに遮音マットを設置するなどの遮音対策が必要になります。

工事費用が高い
ガルバリウム鋼板自体に断熱性がなく、工事を行う際は断熱工事もあわせて行う必要があるため、スレート屋根よりもトータルでの費用が高くなってしまいます。

スレート屋根

価格が安く汎用性があり高いシェアを誇る屋根材です。現在の住宅の中でもっとも普及率が高く、新築住宅の8割に利用されている屋根材です。スレート屋根は大きく分けて「天然スレート」と「化粧スレート」の二種類があります。

天然スレート
天然スレートは、粘板岩や頁岩という天然の石を加工して作られます。貴重な天然石を使っているため、スレート屋根の種類の中でも一番の高級品とされています。天然石の風合いを生かして、高級感や重厚感を出すことができるのが特徴です。

しかし、価格が高く重量が重いため、日本の住宅ではめったに使われることがない屋根材でもあります。天然スレートが使われている代表的な建物が東京駅です。

化粧スレート
化粧スレートはセメントと繊維を混ぜた素材から作られています。最近よく見かける平べったい屋根の多くは、この化粧スレートが使われた屋根になります。

スレート屋根のメリット(化粧スレート)

価格が安く軽量
価格が安く、軽量のため耐震性にも優れている屋根材です。

デザインやカラーバリエーションが豊富
スレート屋根は加工がしやすいためにデザインが豊富で、どんな家の屋根にも使用しやすい屋根材です。カラーバリエーションも豊富なので、好みに応じた色合いを選ぶことが出来ます。

スレート屋根のデメリット(化粧スレート)

耐久性が低い
価格が安く施工が簡単なため多くの新築住宅で採用されていますが、瓦屋根やガルバリウム鋼板と比べ耐久性が低いのが弱点です。

定期的な再塗装が必要
化粧スレートを施工する場合は、表面に塗装を施すのが普通です。歳月と共に表面塗装が劣化するため、定期的な再塗装が必要になります。

屋根材の種類ごとの価格比較

瓦屋根
・和瓦:7,000~15,000円/㎡
・洋瓦:4,000~13,000円/㎡
・平板瓦:5,000~15,000円/㎡

ガルバリウム鋼板:7,000~9,000円/㎡

スレート屋根:4,000~7,000円/㎡

まとめ

屋根材には、それぞれに特徴の違いがあります。価格の安さで選ぶならスレート屋根がおすすめです。耐震性重視ならガルバリウム鋼板。デザインで選ぶ場合、モダンな雰囲気の家に住みたいならガルバリウム鋼板がおすすめですし、和風住宅に住みたいなら必然的に瓦屋根を選択することになるでしょう。

おすすめの屋根材

(1)価格の安さで選ぶならスレート屋根がおすすめ

(2)耐震性重視ならガルバリウム鋼板がおすすめ

(3)モダンな雰囲気の家に住みたいならガルバリウム鋼板、和風住宅に住みたいなら瓦屋根がおすすめ

屋根は常に紫外線や雨風に晒され続けており、建物の中で最も劣化しやすい箇所です。どの屋根材を選ぶにしても、屋根の状態を健全に保ち、雨漏りなどのトラブルを防止するためには定期的な塗り替えなどのメンテナンス工事が必要です。

私たちハウスペイントアゲインは屋根塗装をはじめとした屋根のメンテナンスのプロ集団ですので、どんな屋根材でも適切なメンテナンスを行うことが可能です。屋根のメンテナンスのことなら、私たちハウスペイントアゲインに是非お任せください。

外壁塗装・屋根塗装でお困りならHPAへ

CTA-IMAGE 私たちハウスペイント アゲインは、営業マンを雇わないスタイルと完全自社施工で余計な費用をかけず、低コスト・高パフォーマンスを可能にしたペイント技術者集団です。

腕の確かな職人それぞれが自分の家だったらを意識して丁寧に下地処理から仕上げまでを行います。自社施工ならではの手間をかけて納得するまで作業致します。

外壁塗装や・屋根塗装のことなら、どんな些細なことでもご相談ください。我々ハウスペイントアゲインが、お客様の声にお応えいたします!

屋根材の種類カテゴリの最新記事