この記事では、足場費用の相場と足場の重要性について、外壁塗装のプロが詳しく解説します。
外壁塗装の見積書を見ると、足場にいくら位の費用が掛かっているのか分かります。通常、外壁塗装費用の約2割が足場代の目安だと言われています。
「何故、足場にそれほどの費用が掛かるの?」「そもそも何故、足場が必要なの?」と疑問に思われる方もいると思います。
足場費用を過大に請求する悪徳業者も存在しますので、悪徳業者に騙されないためにも足場費用の相場を知っておくことが大切です。
この記事では、足場費用の目安・相場について、どうして足場が必要なのかといった点について解説して行きたいと思います。
外壁塗装に足場が必要な理由
外壁塗装をするのに何故、足場が要なのでしょうか?「足場なしで作業できないの?」と感じる人もいるでしょう。先ずは足場を設置する理由からご説明していきましょう。
足場が必要な理由(1)|職人の転落防止のため
足場を設置する最大の目的は、高所で作業を行なう職人の転落防止のためです。労働安全衛生法という法律で2m以上の高所で作業をする場合、足場の組み立て等の安全対策が義務づけられています。実際に足場の設置など安全対策が不十分なまま作業をしてしまい死亡事故が起こるといった事例は少なくありません。
先日も京都大学の外壁工事で作業員の転落事故がありましたが、足場の転落防止用手すりを取り外したまま作業をしたことが原因でした。
京都大学の外壁工事で転落事故、女性作業員が死亡
京都上労働基準監督署は労働安全衛生法違反の疑いで、兵庫県西宮市の建設会社と作業責任者の社員を書類送検した。
京都市左京区の京都大医学部付属病院の外壁工事で、高さ約15メートルの足場の転落防止用手すりを取り外したまま、社員に作業をさせた疑い。作業中の女性社員が足場から転落して死亡した。
このように、適切な足場の設置は作業員の安全管理のためには必ず必要なものであり、適切な設置がされていないと重大な事故を招くことになります。費用を安くしたいがために「足場なしで作業してください」と施工主様から言われても、そういうわけには行かないものなのです。
足場が必要な理由(2)施工品質を保つため
落下の危険性のある作業現場では、職人は集中して塗装することができません。足場を設置することで職人が作業しやすい環境が整い、建物の隅々まで塗り残しや塗りムラなく、きれいに塗装することができます。
作業しやすい適切な足場を設置していないと、きれいに塗装することができず、施工品質の低下を招きやすくなります。職人が技術を発揮して高品質な外壁塗装をするためにも必ず足場の設置が必要なのです。丁寧な塗装をするプロの職人ほど足場にもコダワリがあるものです。
足場が必要な理由(3)近隣へ塗料が飛散するのを防ぐため
足場を組むことによって、その上に飛散防止ネットを張ることができます。飛散防止ネットがないと塗料が飛散し近隣の外壁を汚してしまう恐れがありますが、飛散防止ネットを設置することで塗料が飛散するのを防げます。
近隣とのトラブルを未然に防ぐために、足場を組んで、その上に飛散防止ネットを設置することが必要なのです。
足場の設置が必要な3つの理由
- 職人の転落防止のため
- 塗装しやすい作業環境を整備し施工品質を保つため
- 近隣へ塗料が飛散するのを防ぐため
足場の種類
足場にも様々な種類があり、それぞれに特徴・メリット・デメリットがあります。どんな種類の足場があるのか簡単にご説明しましょう。
単管足場
単管足場は、単管と呼ばれる丸いパイプを2本並べて設置する足場です。丸いパイプを並べているだけなので費用が安く済みますが、隙間があり足元が不安定になってしまうというデメリットがあります。
現在、単管足場はあまり使われることはありませんが、隣家との距離がなく、他の足場を設置する幅が確保できない場合に使われることがあります。
メリット
・費用が安い
・狭い場所にも設置できる
デメリット
・2本のパイプの上に乗るため、不安定で作業はし難い
単管ブラケット足場
単管ブラケット足場は、単管パイプに板を固定した足場です。単管足場と比べて足元が安定しますが足場を設置するのに手間と時間がかかるのが難点です。
メリット
・単管足場に次いで費用が安い
・単管足場より安全性が高い
デメリット
・足場設置に時間が掛かる
くさび(ビケ)足場
くさび(ビケ)足場は、外壁塗装時に最も一般的に使用される足場です。単管系の足場と比べ費用は高いですが、ハンマーでしっかり固定をするので安定しており、住宅用の足場の中では一番作業がしやすいのが特徴です。足場の上で自由に動けるため、外壁塗装に最適な足場と言えるでしょう。
メリット
・住宅用の足場の中では一番安全性が高く、作業がしやすい
・設置や解体の工期が短くて済む
デメリット
・狭い場所では設置できないケースがある
・設置時にハンマーで叩いて固定するため、騒音が発生する
足場設置費用の目安・相場
外壁塗装の足場費用に含まれるのは、足場設置費用と飛散防止ネット費用の2つになります。
足場の種類によっても設置費用は異なります。足場の費用を過大に請求する悪徳業者も少なくありませんので、悪徳業者から身を守るためにも足場費用の相場を知っておくことが大切です。
足場費用の目安・相場
・単菅足場:500~800円/㎡
・単菅ブラケット足場:700~900円/㎡
・くさび(ビケ)足場:800~1,500円/㎡
飛散防止ネット費用の目安・相場
・飛散防止ネット:150~300円/㎡
建坪別の足場費用の目安・相場
20坪:125,000~150,000円
30坪:150,000~175,000円
40坪:175,000~195,000円
50坪:195,000~215,000円
※くさび足場を使用し、飛散防止ネットを設置したケースでの費用
足場費用を安くするポイント
多くの塗装業者は自社で足場を保有せず足場業者に足場の設置を外注するため、どうしても余計な費用が掛かり料金が割高になってしまいます。
一方、塗装業者が自社で足場を保有し自社で足場を設置することが出来れば、余計な外注費用が発生せず、安い料金で足場を設置することができます。自社で足場を保有し自社で足場を組み立てる塗装業者に外壁塗装を依頼することが、足場費用を安く抑えるためのポイントになります。
私たちハウスペイントアゲインでは、自社で足場を保有し自分たちで足場の設置を行っていますので、他社と比べて足場設置費用が安く、適正な料金で外壁塗装をご提供することが可能です。私たちはご自宅の隅々までムラなくきれいに塗装できるよう足場の組み立てにもこだわって、丁寧にしっかりと足場設置を行っています。
千葉県とその周辺の外壁塗装なら足場の設置にもこだわる職人集団 ハウスペイントアゲインに是非お任せください。