屋根塗装のプロが解説するスレート屋根のメリット・デメリット 

屋根塗装のプロが解説するスレート屋根のメリット・デメリット 

最近あちこちでよく見かける、平べったい板で作られている屋根。この平べったい板はスレートという屋根材です。スレートはセメントに砂などを混合して練り、5~6mmほどの薄さに圧搾成形して作られます。スレートは製造が簡易でコストが安く施工しやすいため、現在、最も多く使われている屋根材になります。一般的には「化粧スレート」とも呼ばれたりします。

今回は多くの家の屋根に使われており、皆さんの家の屋根にも使用されている可能性が高いスレートについて解説したいと思います。

スレート屋根のメリット

スレート屋根は、現在、日本でもっとも多く使用されている屋根材です。スレート屋根は何故、それほど多く普及しているのでしょうか?

スレート屋根にはコストが安く、軽くて耐震性が優れているなど様々なメリットがあり、普及促進の要因となっています。それではスレート屋根のメリットについて詳しく見ていきましょう。

1.新築時の建築コストが安く仕上がる屋根材である

スレート本体だけで見ると瓦屋根と比較して価格が安いわけではありません。しかし、スレートはスレート本体以外に使用する部材がほとんどありません。また、スレートは加工や施工がし易いため、施工費を含めると最もコストを安く抑えることが出来る屋根材のひとつと言えます。

※スレート屋根の新築時の施工費:「6,000円/㎡」前後。

2.重量が軽く耐震性に優れている

スレートは厚さ5~6mmの薄い屋根材であるため、1㎡あたりの重量が約20㎏と軽く耐震性に優れています。20㎏という重さは粘土瓦の半分程度の軽さとなっています。軽く耐震性が高いスレート屋根は、地震が多く地震対策が意識される日本の住宅に適した屋根材であると言えます。

3.デザインがシンプルで色の種類が豊富

スレートは薄い板状のシンプルなデザインですので、多くの住宅のデザインに違和感なくマッチします。また、色の種類が豊富なため、好みの色を探すのも容易です。

4. 施工できる業者が多い

スレートは、最も普及率の高い屋根材ですので施工可能な業者が多いため、工事や修理のときに業者選びで困ることは少ないでしょう。

スレート屋根のメリット

  • 新築時のコストが安い
  • 重量が軽く耐震性に優れている
  • シンプルなデザインで色のバリエーションが豊富
  • 施工や修理可能な業者が多い

このようにスレート屋根には様々なメリットがあり、多くの住宅で使用されている屋根材です。ですがスレート屋根にはデメリットも存在します。次にスレート屋根のデメリット面を詳しく見てみましょう。

スレート屋根のデメリット

1.割れやすい

スレート屋根は他の屋根材と比べて割れやすく、踏み割れなどで割れてしまうケースが少なくありません。屋根に太陽光パネルが設置されている場合は、踏み割れの発生率が高くなるため注意が必要です。

2. 経年劣化やほこりの体積で雨漏りが起きやすい

スレート屋根は経年劣化によって雨漏りが生じやすい屋根材です。ほこりが堆積すると雨水がせき止められ、オーバーフローすることで雨漏りが発生します。

3. 紫外線に弱く、再塗装が必要である

スレートは紫外線に弱く、また酸にも弱いため酸性雨などの影響で塗装表面の塗膜が経年劣化します。通常10~15年程度で再塗装が必要になります。また、日当たりや水はけの悪い北側の屋根ではコケが生え景観が悪くなることもあります。スレート屋根は定期的に塗装するなどのメンテナンスが必要です。

4.古いスレートにはアスベストが入っている場合がある

2004年頃までは、発がん性物質であるアスベスト(石綿)がスレート屋根の原料として使用されていました。現在のスレートにはアスベストは含まれていませんが古いスレートでは注意が必要です。屋根材として屋根に載っている間はスレートは飛散しないので心配ありませんが、修理や解体時に飛散するリスクがあります。

スレート屋根のデメリット

  • 割れやすい
  • 雨漏りがしやすい
  • 紫外線に弱く、定期的な再塗装が必要
  • 古いスレート屋根にはアスベストが含まれる場合がある

スレート屋根を再塗装したのに、すぐに雨漏りが起こってしまう。どうして!?

スレート屋根は通常10~15年程度で再塗装が必要になります。しかし、塗装業者に依頼し再塗装したのに、すぐに雨漏りすることがあります。これは塗装時に縁切り作業が十分でなかった、または縁切り作業で手抜きされたことで発生する雨漏りです。

「縁切り」とは

スレート屋根を塗装するとスレートの重ね目に塗料が入り込み、そのまま乾燥すると重ね目が塞がった状態になります。縁切りとは、塗料の乾燥後に塞がった隙間の塗膜を切って、水の通り道を確保する工程のことを指します。

雨水はスレートの重ね目の隙間を抜け出ることで、屋根内部に溜まらないようになっています。しかし、重ね目の隙間が塗膜で塞がっていると、スレートを伝って屋根内部に雨水が浸入し、雨漏りなどの原因になります。

縁切りは、重ね目の塗膜をひとつひとつ丁寧に切っていく大変手間のかかる工程ですが、縁切りをしっかりしないと塗装後すぐに雨漏りが起こるという残念な結果になってしまうことがあるのです。

私たちハウスペイントアゲインは、スレート屋根の塗装に精通した屋根塗装のプロ集団です。大変手間のかかる工程である「縁切り」も心を込めて一箇所ずつ丁寧に作業して行きますのでご安心ください。スレート屋根の塗装なら是非、私たちにハウスペイントアゲインにお任せください。

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