外壁塗装工事のトラブルとして多いのが「塗装ムラ」です。塗装ムラが起こる原因は、職人の技術不足による施工ミス、手抜き工事などです。今回の記事では、外壁塗装の塗装ムラの原因を解説すると共に、もし塗装ムラが起こってしまった場合、どのように対処すべきかについて解説します。
塗装ムラはどのような原因で起こってしまうのでしょうか。先ずは塗装ムラが起こる主な原因を取り上げてみましょう。
外壁塗装の塗装ムラの原因
(1)塗装技術の不足
塗装職人の技術が不足していると塗装ムラにつながります。今の外壁塗装ではハケよりもローラーが主に使われています。ローラーは広範囲を均一に塗装することができるため、ハケよりもムラが発生し難い道具ですが、それでも職人の技術が低く、均一にローラーを使って塗ることができなければければ、ムラが発生してしまいます。
また、外壁の端の部分などハケでなければ塗装できない部分もありますので、ローラーだけでなくハケの扱いにも長けた職人でなければきれいに塗ることが出来ず、色ムラの原因になります。
ハケにもさまざまな種類がありますので、道具の扱いに慣れた技術のある職人でなければムラのない塗装をすることは難しくなるのです。
(2)乾燥時間の不足
外壁の洗浄や塗料の塗布をした後、十分に乾燥させずに次の工程を行ってしまうと塗装ムラや不具合が起きる原因になります。
塗料が完全に乾燥したかどうか判断することは簡単ではありません。塗装の種類や気温、湿度などの条件によって乾燥するまでの時間は大きく異なるので、完全に乾燥したかどうか判断するには経験のある職人の判断が必要となるのです。
(3)塗料の選定ミス・使用方法のミス
塗料は種類ごとに適切な塗布量、塗装回数、希釈率などの違いがあります。塗装をする場所によっても、選ぶべき塗料の種類を変えたり塗料の量を調節する必要もあります。
塗料が多すぎても、逆に少なすぎても色ムラの原因となります。また、下地の性質に合わない塗料を使ってしまったり、使用した塗料の粘度が十分でないとやはり塗装ムラが発生してしまいます。
たくさんの種類がある塗料の扱いに慣れていない業者では、ムラなくきれいに外壁を塗装することは難しくなります。ムラが起こらないように塗装するには、経験と知識、熟練の技が必要になるのです。
(4)下塗りに問題がある
外壁塗装には、下塗り・中塗り・上塗りと基本的に3回の塗り工程があります。下塗りは外壁と塗料がしっかりと密着するように接着剤の役割を果たす塗料を塗布する作業です。
外壁の下地の状態によっては、1度の下塗りでは十分ではなく、2度3度と下塗りを行う必要がありますが、この下塗りが十分に行われていないと塗装ムラが生じます。
塗装ムラを放置するとどうなってしまうのか?
人の手で行う外壁塗装は、腕の良い熟練職人であっても多少のムラは生じてしまうのは仕方がないことです。光の加減によって、多少ムラがあるように見える程度であれば許容範囲でしょう。
問題があるのは素人目にもはっきりとムラがあり、明らかに美観を損ねているようなケースです。塗料の濃い場所、薄い場所がはっきりと分るようなケースでは、業者による施工の不備があった可能性が高くなります。
ひどい場合は、塗料の塗布量が十分でなかったり、塗装回数が規定の回数より少ないことで防水機能など外壁の機能を十分に果たしていないケースもあります。
美観を損ねるほどの重度な塗装ムラを放置してしまうと、塗装の耐用年数が短くなり、数年でヒビ割れや塗装剥がれが起こる可能性が高くなってしまいます。
重度の塗装ムラを発見した場合の対処法
例え時間がなくても足場を解体する前に外壁の外観のチェックを自分の目で行いましょう。そして、美観を損ねるほどの重度の塗装ムラを発見した場合は、足場を解体する前に速やかに塗装業者との話し合いを持ちましょう。
塗装ムラが施工の不備である場合、良心的な業者なら修正をして貰えるはずです。しかし、足場解体後では、足場の組み直しが必要になってしまいますので、簡単に手直しするというわけには行かず、修正作業が難しくなってしまいます。
どうしても業者が施工不良を認めず修正を行わない場合は「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」などの公的な第三者機関に相談することをおすすめします。
まとめ
塗装ムラが施工不良によるものか、許容範囲なのかを見極めるのはなかなか難しいことですが、良心的な業者であれば説明を求めれば、しっかりと施工ムラが発生した理由を説明してくれるはずです。
業者が説明を拒んだり、納得の行く説明がない場合は、前述の「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」などの公的機関に相談されることをおすすめします。
私たち「ハウスペイントアゲイン」は、高度な塗装技術を有する熟練職人だけで構成された外壁塗装のプロ集団です。外壁塗装を予定しているが「塗装ムラが心配だ」という方は是非私たちまでご相談ください。