外壁塗装の塗料選び|自分の家にあった塗料が一番良い塗料

外壁塗装の塗料選び|自分の家にあった塗料が一番良い塗料

この記事では、外壁塗装の塗料選びについて、外壁塗装のプロが詳しく解説します。

一言で塗料といっても塗料メーカーも多数あり、多くのメーカーから様々な種類の塗料が販売されています。代表的なのは、国内三大塗料メーカーである日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研の3社です。この3社だけでも値段、目的用途、耐用年数の違いで数多くの塗料の種類があります。

「どの塗料が最も優れた塗料ですか?」と聞かれることが良くありますが、私は”一番良い料”という塗料は存在しないと思います。

夏場の気温が高い地域では、太陽熱を遮熱して外壁・屋根の温度を下げ、室内の温度も下げる効果のある遮熱塗料が適していると言えます。海に近い地域では、外壁や屋根が潮風の塩害を受けますので、耐塩性の高い塗料を選ぶことで外壁や屋根の劣化を防ぎ、家を長持ちさせることが出来ます。夏場の降水量の多い地域では、外壁にカビが発生しやすくなりますので、防カビ性に優れた塗料がおすすめです。

このように、あなたの住む地域の気候条件だけで見ても、「一番良い塗料」は、地域ごとに違ってきます。よって、「自分の家にあった塗料が一番良い塗料」であり、自分の家にあった塗料選びが家を長持ちさせる上で大切なのです。

それでは、代表的な塗料とその特徴、耐用年数の違いについて、ご説明していきましょう。

【塗料の種類】塗料の種類とその特徴、耐用年数の違い

塗料の種類

アクリル塗料(耐用年数 3~5年)

主成分である合成樹脂がアクリル系の塗料。値段が安く、重ね塗りができるので短いサイクルで色の塗り替えをすることができるのが特徴です。かつては外壁塗装用として広く使用されましたが、他の塗料と比べ耐久性がなく、耐用年数が短いため最近はあまり使われなくなりました。こまめに外壁の色を塗り替えたい場合には使い勝手の良い塗料です。

ウレタン塗料(耐用年数 5~8年)

主成分である合成樹脂がウレタン系の塗料。シリコン塗料が一般的になる前に広く普及していた塗料で独特の光沢が特徴です。アクリル塗料より、耐久性、防水性に優れ耐用年数が長くなっています。

密着性がシリコンやフッ素より優れているので塗装の剥がれなどを補修するのに便利な塗料です。

シリコン塗料(耐用年数 8~12年)

主成分である合成樹脂がシリコン系の塗料。建築塗料市場において80%のシェアを占める人気料塗です。耐久性に優れておりアクリル塗料、ウレタン塗料と比べ耐用年数が長いのが特徴です。耐水性、耐汚性、耐候性にも優れ、現在では外壁塗装用の塗料としては最もポピュラーな塗料です。

値段はアクリル塗料、ウレタン塗料よりも高いですが、耐用年数が長い分だけ塗り替えの頻度が減り、長い目で見るとトータルではリフォーム費用が安く済みます。価格と耐久性のバランスが良いコストパフォーマンスに優れた塗料です。

フッ素系塗料(耐用年数15年~20年)

主成分である合成樹脂がフッ素系の塗料。耐用年数は20年とも言われ、耐久性が高く、防汚性、耐熱性、耐寒性、不燃性にも優れた高品質塗料です。

耐久性、機能性ともに大変優れた塗料ですが値段が高めであるため、現時点では一般の住宅では使われることはあまり多くなく、主に頻繁な塗り替えが難しい商業施設や大型ビルなどの塗装に使われるケースが多いです。

無機塗料(耐用年数 20年以上)

主成分が無機物であるため、紫外線に強く、耐久性が非常に高い塗料。
無機塗料は耐久性、耐候性、耐汚性、耐熱性、不燃性に大変優れた高機能な塗料です。劣化に強く耐用年数が20年以上と極めて長いのが特徴です。紫外線に強いため天候に対しての耐性が高く、雨水で外壁や屋根の汚れを流し落とすこともできます。不燃性も高く燃え難いため、火災時の延焼を防ぐ効果もある優れた特性を持った塗料です。最高クラスの塗料で、値段も高価な高級塗料と言えます。

次世代型塗料(耐用年数は塗料の種類により異なる)

高機能で環境に優しいエコロジーな次世代型塗料が次々に開発されています。

「遮熱塗料」は、太陽熱を遮熱して外壁・屋根の温度を下げ、室内の温度も下げる効果があります。地球温暖化が進むにつれ遮熱塗料の普及が進むと予想されます。値段は割高ですが、遮熱塗料を使用してリフォームを行った場合、補助金が支給される自治体も増えています。補助金を活用することで安い費用で外壁、屋根のリフォームを行うことも可能です。

「光触媒塗料」は、太陽光で汚れを浮かせて雨によって洗い流し、汚れを付き難くするなど高機能な塗料です。光触媒塗料は、汚れが付き難いだけでなく遮熱効果と空気中の汚染物質を分解して建物の周りの空気を浄化する効果があり、大学や図書館など人が多く集まる公共施設などで使用される事例が増えています。

今回ご紹介した塗料以外にも、シリコンとフッ素系の間のグレードの塗料が最近開発されるなど塗料の進化は日進月歩。塗料について研究を怠っている塗装業者では、あなたの家にマッチした良い外壁塗装、屋根塗装を行うことはできません。

私たち「ハウスペイントアゲイン」では、どのような外壁・屋根の状態でも適切な塗料選びができるように、日ごろから塗料についての知識を深める努力を積み重ねています。

ハウスペイントアゲインは、「塗料選びのプロ」がお客様の家の外壁・屋根に最適な塗料をお選びし、”あなたの家にとって一番良い塗料”を自信を持ってご提案いたします。

【塗料の種類】 塗料ごとの特徴と耐用年数 一覧

塗料の種類 塗料の特徴 耐用年数
アクリル塗料 耐久性が他の塗料と比べて低く、耐用年数が短いため、塗り替えで外壁塗装に使用されることは少ない。 3~5年
ウレタン塗料 シリコン塗料が外壁塗装用塗料として一般的になる前に広く普及していた塗料。 5~8年
シリコン塗料 建築塗料市場において80%のシェアを占める人気塗料。価格と耐久性のバランスが良い。 8~12年
フッ素系塗料 耐久性、防汚性、耐熱性、耐寒性、不燃性にも優れた高品質塗料。頻繁な塗り替えが難しい大型ビルや商業施設で使用されるケースが多い。 15~20年
無機塗料 紫外線に強く、耐久性が高い。耐用年数が20年以上と極めて長いのが特徴。高機能な高級塗料。 20年~
次世代塗料 遮熱塗料、光触媒塗料など環境に優しいエコロジーな塗料が開発され、徐々に普及している。 塗料の種類ごとに異なる

 

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