屋根塗装のプロが教える屋根材・外壁材の種類|ガルバリウム鋼板

屋根塗装のプロが教える屋根材・外壁材の種類|ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は1970年台にアメリカ合衆国で開発されたアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板であり、近年、住宅の外壁や屋根などの外装材料として普及が進んでいる素材です。開発メーカーの実験によると、ガルバリウム鋼板のめっき皮膜の寿命は、工業地帯や田園地帯で約25年以上、海に近く塩害を受ける地域でも約15年と他の金属鋼板素材と比べ寿命が長く、サビによる腐食に強く耐久性の高い金属素材です。サビの発生による侵食を防止する性能(防食性)が高いという特長を活かして、建物の外壁や屋根の建材、雨樋・ベランダまわりなどの建材として使用が増加しています。

同じくサビに強い耐食性鋼材として広く使用されているステンレス鋼板に比べ価格が大幅に安いことから、ステンレス鋼板からガルバリウム鋼板への材料切り替えの動きが進んでいます。

また、阪神淡路大震災以降、耐震性の観点から重い屋根材は避けられ、軽い屋根材が選ばれるようになってきています。ガルバリウム鋼板はサビに強く耐久性が高いこと以外にも重量が軽いため地震に強く耐震性に優れているという特長があり、耐震性の面でもメリットが多い屋根材であると言えます。2009年に架け替えられた阪神甲子園球場の銀傘もガルバリウム鋼板が使われています。

ガルバリウム鋼板のメリット

  • 金属としてはサビに強く耐久性が高いため、海に近い塩害地域でも使用できる
  • 重量が軽いため耐震性が高い、地震が多い日本に適した優れた建材である
  • 同じく防食性の高いステンレス鋼板と比べ価格が大幅に安い

ガルバリウムの屋根材・外壁材は千葉県の地域性とニーズにマッチした建材

私たちの住む千葉県は三方を海に囲まれ塩害を受けやすい地域ですので、金属製の建材の腐食と劣化が進みやすい地域であると言えます。また、千葉県は将来発生するであろう首都圏直下型地震の被害を受ける地域でもあります。金属としては耐塩性・耐食性が高く、軽くて耐震性の高いガルバリウム鋼板の屋根材・外壁材は千葉県の地域性とニーズにマッチした建材であると言えます。

このように屋根材・外壁材としてメリットの多いガルバリウム鋼板ですが、住宅の屋根・外壁に使用する際は塗料で塗装されたものを使います。塗装によって鋼板の表面に塗膜を作り塗膜がバリアの役目を果たすことでサビや腐食に対しより強い素材となっているのです。ガルバリウム鋼板は塗装の種類によってグレードや性能が異なり、塗装の耐久性や持続性も違ってきます。

夏場の暑さに強い 遮熱塗料で塗装したガルバリウム塗装鋼板

昨今ではガルバリウムの屋根材・外壁材にも塗装により遮熱機能を持たせた商品が出てきています。遮熱性能を高める遮熱塗料を表面に塗装したガルバリウム鋼板(遮熱鋼板)です。

遮熱塗料には太陽光のエネルギーを反射させて熱を発生させ難くする機能があり、遮熱塗料で鋼板を塗装することで屋根の表面温度が上がり難くなり、夏場の室内温度の上昇を抑える効果があります。一般的なガルバリム鋼板に比べ15%~20%程度の遮熱効果が期待できます。中には太陽光に含まれる熱線の約半分を反射させる高い遮熱性能を持つガルバリウム鋼板の建材も登場しており夏場の暑さ対策と省エネ効果が期待されます。

夏場に高温になる地域では遮熱塗料で塗装したガルバリウム塗装鋼板を屋根材・外壁材に使用するメリットが高いでしょう。

汚れに強い 耐汚性の高い高機能塗料で塗装したガルバリウム塗装鋼板

外壁用には耐汚性の高い高機能塗料で塗装したガルバリウム塗装鋼板がおすすめです。耐汚性の高い高機能塗料を鋼板表面に塗装することで塗料の成分により塗膜表面にホコリや汚れをつき難くしたものです。また、雨水や水洗いによって汚れが落ちやすいという効果もあり、雨が降ると汚れが自然に洗い流されるため、掃除やメンテナンスの負担が軽くなるというメリットがあります。

一般的なガルバリウム鋼板を使った屋根・外壁の場合、10年を目安に塗り替えが必要とされています。しかし、グレードの高い高性能な塗料を使ったガルバリウム鋼板の場合、20年間もの長期に渡り塗り替え不要で機能を維持できる製品もあります。一般的な鋼板と比べ価格は高くなりますが、高機能な塗装鋼板を使うことで長期間、快適な生活と美しい家の外観を維持できます。新築時・リフォームに高機能なガルバリウムの塗装鋼板を使用することで住宅の性能をアップすることができるのです。

ガルバリウムの屋根材・外壁材はメンテナンスフリー?塗り替えの必要は?

金属としてはサビ難く耐久性の高いガルバリウム鋼板ではありますが、年月の経過とともにサビは発生しますし、塗装も劣化しますのでメンテナンスと塗り替えは必要です。

ガルバリウムの屋根・外壁は塗り替え作業の難易度が高いため、塗装業者によってはガルバリウムの塗装を断る業者もいるくらいです。よって、DIYではリフォーム失敗の可能性が高くなりますので、DIYで自分で塗り替えたりしないことをおすすめします。

ガルバリウムの塗り替え作業は、スレートやコロニアルと比べ下地処理の手間が掛かります。先ずは古い塗膜をしっかりと洗浄する必要があります。次に、ケレンが必要になります。ケレンとは、紙ヤスリで鉄部を擦り、汚れ、サビ、古い塗膜を落とし塗料の付着をよくする作業です。ガルバリウムの場合は強力なサンダーという工具を使ったケレンが必要になり、一般的なケレンと比べ作業の難易度が高くなります。

古い塗膜が残っていると次の塗料の付着が悪くなるため、しっかりとケレンしない状態で塗り返してしまうと、2~3年で塗装が剥がれてしまうことにもなります。塗装を長持ちさせるためには、古い塗膜をしっかりと洗浄し丁寧にケレンした上で塗装作業に入る必要があるのです。

ガルバリウムの塗り替えは難易度が高く、経験の浅い塗装業者がリフォーム工事を行うと欠陥リフォームとなるリスクが高まります。一般的な塗装業者ではなく、ガルバリウムの塗装実績のある専門業者にリフォーム作業を依頼しましょう。

私たち「ハウスペイントアゲイン」は、ガルバリウムの塗装経験が豊富な熟練職人集団です。古い塗膜をしっかりと洗浄し、丁寧なケレンを行い時間を掛け下地処理を行っています。千葉県でガルバリウムの屋根・外壁の塗り替えを検討されている方はハウスペイントアゲインまでご相談ください。

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