【光触媒塗料】新型コロナウイルス対策として光触媒塗料の抗菌・抗ウイルス効果に注目集まる!

【光触媒塗料】新型コロナウイルス対策として光触媒塗料の抗菌・抗ウイルス効果に注目集まる!

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ウイルスの抗菌・殺菌効果のある素材への注目度が高まっています。

光触媒塗料の開発を手掛ける大阪のベンチャー企業は、繊維会社と協力し光触媒を塗布したドアノブカバーを発売し人気になっているそうです。

この光触媒塗料は強い殺菌効果を持ち、今年3月には第三者機関からインフルエンザウイルスに対する高い除去効果が実証されています。

光触媒は汚れの分解・殺菌効果で知られており、最近では群馬大学発ベンチャーが光触媒塗料を銅繊維に塗布したマスクシートを開発しています。

新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、抗菌・除菌目的として光触媒技術も広がりをみせ始めています。

実は外壁塗装用塗料にも光触媒塗料があり、当社にもお客様からお問い合わせをいただいています。そこで今回はこの「光触媒塗料」にスポット当て解説してみたいと思います。

目次

光触媒塗料とは

光触媒塗料は、酸化チタンを原料とした塗料で、紫外線が当たると化学反応を促進し汚れを分解、雨が降ると雨水で汚れを洗い流すことができるセルフクリーニング機能を持った画期的な塗料です。

光触媒塗料は、耐久性が高く、空気浄化効果・抗菌・抗ウイルス効果がある製品もあり、大変機能性が高い塗料です。

例えば、塗料の世界的大手「日本ペイント」が製造・販売する室内用の光触媒塗料「パーフェクトインテリアエアークリーン」は、新型コロナ感染が拡大した2月以降、問い合わせや引き合いが急増しているそうです。

新型コロナ感染拡大受け人気急上昇|日本ペイントの光触媒塗料「パーフェクトインテリアエアークリーン」

光触媒塗料

日本ペイントが製造・販売する内装用の光触媒塗料「パーフェクトインテリアエアークリーン」は、部屋の空気を奇麗にする塗料として販売されており、消臭・抗菌・抗ウイルス効果が高いと言われている塗料です。

光触媒効果で菌・ウイルスの繁殖を抑える仕組みで、病院や店舗の屋内壁に使われています。

この「パーフェクトインテリアエアークリーン」は、新型コロナ感染が拡大した2月以降、ゼネコンや設計事務所からの問い合わせや引き合いが急増しているそうです。

「パーフェクトインテリアエアークリーン」の機能・特徴

「パーフェクトインテリアエアークリーン」の機能・特徴を簡単に見てみましょう。

抗菌・抗ウイルス効果

可視光応答形光触媒の効果で弱い室内の照明でも反応し、菌やウイルスの繁殖を抑制する効果があります。

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、戸建て住宅・マンション・教育施設・商業施設・病院など、抗菌・抗ウイルス対策が求められる建物に最適な塗料と言えるでしょう。

消臭効果

特殊吸着材の働きにより室内の嫌な臭いを吸着。室内を常にクリーンな状態に保ちます。

防藻・防カビ性

防藻・防カビ性があり、カビ・藻の発生を防ぐ効果があります。

アルデヒド類の吸着除去効果

ビニールクロスの接着剤や建具の合板などから発生する室内汚染物質のホルムアルデヒド、アセトアルデヒドを吸着して除去する効果があります。

「パーフェクトインテリアエアークリーン」は室内壁面用の塗料なのですが、外壁用塗料にも光触媒塗料があります。

新型コロナ拡大を受け外壁塗装の世界でも光触媒への注目度が高まっており、外壁の塗り替え時に塗装業者から光触媒塗料を提案されるという事例も増えいるそうです。

続いて、外壁用の光触媒塗料について、そのメリットとデメリットを解説して行きましょう。

光触媒塗料のメリット

先ずは光触媒塗料のメリットから見ていきましょう。

光触媒塗料のメリット(1)「抗菌・抗ウイルス効果」

光触媒は太陽からの紫外線エネルギーを吸収して活性酸素を発生させ、 ウイルスや菌の繁殖を抑制する効果があります。

この光触媒を成分に含んでいる光触媒塗料は、太陽光などの光を受けると化学反応を起こし有害な物質を分解し無害化する作用があります。この作用によって、細菌やウイルスに対しても高い抗菌・抗ウイルス効果を発揮します。

光触媒の抗菌・抗ウイルス効果の仕組みとは?

ウイルスは、自身だけでは増殖することはできず、他の生命体を媒介にして自身を複製させることで増殖します。ウイルスの構造は、主に外側の殻となるタンパク質と、殻内部に入っている核酸からなります。

外側の殻をもつウイルスの代表としてはインフルエンザウイルスが挙げられます。外側の殻をもつウイルスは、消毒液で不活化しやすいのが特徴です。

一方、外側の殻をもたないウイルスもあります。ノロウイルスがその代表例です。これら外側の殻をもたないウイルスは、消毒液への耐性が高く不活化が難しいと言われています。

光触媒は活性酸素を発生されることで、ウイルスを外側の殻から分解していき、内部の核酸までも完全に分解することができるため、ウイルスを不活化されることができます。

光触媒は内部の核酸まで分解することができるので、外側の殻をもたないウイルスにも効果があります。

最近発売された医療機関向けの内装用光触媒塗料には、ウイルスの99.99%を不活性化する効果があるという研究結果が出ており話題になっています。

新型コロナウイルス感染拡大が続く中、抗菌・抗ウイルス効果が期待できる光触媒塗料のへの注目度は今後も高くなると予想されます。

メリット(2)「空気浄化効果」

光触媒の効果で、壁と空気をきれいにする

光触媒塗料には、建物周辺の空気を浄化する作用があります。

TOTOが開発した「ハイドロテクト」という塗料は、光触媒作用を利用し空気の汚れまできれいにする空気浄化作用のある塗料として有名です

ハイドロテクトには、クルマの排気ガス・工場から排出された煙に含まれる窒素酸化物・硫黄酸化物といった大気汚染物質も浄化するという効果があるのです。

光触媒塗料「ハイドロテクト」の空気浄化作用とは?

ハイドロテクトに光が当たると起こる光触媒作用には、大きく分けて二つの効果があります。一つ目が、汚れを分解し浮かせてしまうこと。そしてもう一つが、塗料の表面に水をなじみやすくすることです。

ハイドロテクトを塗装した外壁の表面に付いた油分などの汚れは、光触媒の作用で分解されて粘着力が弱まります。そこに雨が降ると汚れを壁から浮かせ洗い流してしまいます。

この光触媒の作用は、汚れを浮かすだけでなく、窒素酸化物・硫黄酸化物といった大気汚染物質も浄化する力も持っています。排気ガスなどで汚れた空気がこのハイドロテクト塗装した外壁に触れると、分解され汚れと一緒に雨で流れてしまうのです。

結果的に、光触媒塗料で塗装した建物の周りの空気は浄化されクリーンになると言われています。

空気を浄化する力の高いと言われる植物「ポプラ」にハイドロテクトの浄化力を換算すると、ハイドロテクトを1000m2の外壁の塗装したケースでは、ポプラ95本分と同程度の空気浄化作用があるとされています。

メリット(3)「雨水で汚れを落とすセルフクリーニング機能」

光触媒塗料の原料である酸化チタンは、太陽光(紫外線)にあたると活性酸素を作り汚れを分解する作用を持っています。また、塗装表面の塗膜が水を弾く状態になることで、雨が降ったときに分解した汚れを洗い流してしまいます。この機能を「セルフクリーニング機能」と言います。

私の自宅の外壁は光触媒塗料が使われています。この「セルフクリーニング機能」のお陰でこれまで一度も外壁の掃除をしたことがないのですが、外壁は新築同様ピッカピカの状態。家を建てて3年以上経っていますが、汚れ一つ付いていない状態です。

このように光触媒塗料は、汚れが付きにくいため、長期間建物の美観を保つことができる大変便利な塗料です。外壁が汚れにくいということは、洗浄などのメンテナンスの手間とコストを大幅に軽減することに繋がります。

メリット(4)「カビや藻の繁殖を抑制する」

通常の塗料を使った場合、日当たりが悪く湿度の高い場所では、カビ・藻などが発生しやすくなります。

しかし、光触媒塗料には、カビ・藻の繁殖を抑える機能があるため、外壁にカビなどが生えにくくなり、長期間、清潔で美しい外壁を維持することが出来ます。

外壁にカビや藻が生えてしまうと高圧洗浄機で洗浄しなければいけなくなったり、自分で洗浄してもなかなか落ちない場合は、専門業者に洗浄を依頼しなければいけなくなってしまいます。

防カビ・防藻効果の高い光触媒塗料は、夏場の湿度が高く、カビや藻が繁殖しやすい日本の気候には、うってつけの塗料と言えるでしょう。

メリット(5)「遮熱機能によりヒートアイランド現象を軽減」

光触媒塗料には、太陽光を反射することで遮熱し、外壁に熱を蓄積しない遮熱効果もあります。

光触媒には赤外線を反射する作用があり、家に熱が蓄えられるのを抑え、大気への放熱も抑えることができます。

この効果によって、夏場もエアコンの使用を控えつつ、快適に過ごすことができます。夏場は、太陽光を効率よく反射して蓄熱を緩和し、室内温度の上昇を抑えてくれるので、エアコンの設定温度を抑えることが可能で省エネを実現できます。

光触媒塗料は家計にも地球環境にもやさしい効果を発揮してくれます。

メリット(6)「耐久性が高く、耐用年数が長い」

光触媒塗料の耐用年数は、15~20年と非常に耐久性の高い塗料です。耐久性が極めて高い塗料として知られるフッ素塗料並みの高い耐久性を持っています。

そのため、外壁塗装の回数を少なくすることが可能で、長いスパンで考えると外壁塗装費用の節約につながります。

耐用年数が非常ということは、外壁の塗り替え回数を少なくすることが可能で、長いスパンで考えると外壁のメンテナンスコストの大幅な節約につながるという嬉しいメリットがあるのです。

塗料の種類と耐用年数の違い

  • アクリル塗料: 5~7年
  • ウレタン塗料: 8~10年
  • シリコン塗料: 10~15年
  • ラジカル塗料: 12~15年
  • フッ素塗料: 15~20年
  • 光触媒塗料: 15~20年 
  • 無機塗料 20~25年

光触媒塗料のデメリット

光触媒塗料のメリット面をご説明しましたが、どんなに優れたものでも必ずデメリットがあります。

光触媒塗料にもデメリットは存在します。続いて光触媒塗料のデメリットを見てみましょう。

デメリット(1)「塗料価格が高い」

光触媒塗料は、塗料の中でも最も高いグレードの塗料です。

1平米を塗装した場合の塗料価格は4,000~5,000円で、シリコン塗料と比べ約2倍の値段になります。ですので、光触媒塗料を使用した場合の外壁塗装費用はどうしても高くなってしまいます。

ただし、耐用年数が15~20年と非常に長いため、塗り替えを行う回数を減らすことができるため、長い目で見ると塗り替えコストを安くすることができます。

1回の塗り替え費用は確かに高くなってしまいますが、長い目線で考えた場合は、光触媒塗料のような価格は高いが耐久年数が長いという塗料を選択することは賢い選択と言って良いでしょう

1平米に施工した場合の塗料価格の相場

  • アクリル塗料:1,500~1,600円
  • ウレタン塗料:1,700~2,200円
  • シリコン塗料:2,300~3,000円
  • ラジカル塗料:2,500~3,000円
  • フッ素塗料:3,500~4,500円
  • 光触媒塗料:4,000~5,000円
  • 無機塗料:4,500~5,500円

デメリット(2)「太陽が当たりにくいところでは効果が落ちやすい」

光触媒塗料は太陽光の力で汚れを分解し雨で流すので、太陽光や雨が当たらないところでは効果がやや落ちます。

家全体に日が当たらない場所では、セルフクリーニングの効果は出難いとされています。

しかし、最近は蛍光灯などの弱い光でも十分な効果を発揮する光触媒塗料の開発が進んでおり、近年開発された最新の塗料ではこのデメリットの解消が進んでいて、光の当たり難い室内用の光触媒塗料の需要が増えてきています。

デメリット(3)「職人の技術により塗料の効果に差が出てしまう」

この塗料の最大のデメリットは、施工の難しさです。

光触媒塗料は粘度が低く水のような状態なので、上手く塗らないと辺り一面に塗料が垂れてしまい、完成した時の見栄えとても悪くなってしまいます。

また、光触媒塗料は乾き難いので天候や気温には他の塗料以上に気を配る必要があります。塗装する職人の技術がしっかりしていないと、光触媒の効果も半減しまうことがあるので最新の注意を払って施工する必要があります。

例えば、TOTOの光触媒塗料「ハイドロテクトコート」は、普通の塗料と比べ施工方法が難しく、限られた塗装店しか塗装できない塗料でした。

通常の塗料の場合、塗装に使うローラーをコロコロ回しながら塗装をしますが、ハイドロテクトコートの場合は、ローラーをロックした状態で塗らなければいけません。こういったことを知らずに、コロコロ回しながらハイドロテクトコートの塗装をしてしまう職人がいるのが現実です。

光触媒塗料は塗料の性質上、一般の塗料と比べ扱いが難しく高度な塗装技術が要求される塗料ですので、施工する職人の技術が不足していると、せっかくの性能を発揮できなくなってしまいます。

十分な経験と知識、確かな技術を持った塗装業者でないとないと、光触媒塗料の真価は発揮できないのです。

光触媒塗料に関する注意点

■訪問販売の業者に光触媒塗料の提案を受けたら要注意

光触媒塗料は世界的に大手の塗料製造メーカーから無名のベンチャー企業まで様々な塗料会社が製造販売をしていますが、正直なところ、効果に疑問があるメーカーも少なくありません。

光触媒塗料を選ぶ場合は塗料に詳しいプロの職人の知識が必要になります。

訪問販売の業者は、利益を出すために塗料価格の高い塗料をおすすめする傾向があります。ですので光触媒塗料を提案してくる業者も多いです。業者に光触媒塗料を勧められたら直ぐに契約せず、必ず相見積もりを取り他の業者の意見も聞くようにしましょう。

まとめ

光触媒塗料は、抗菌・抗ウイルス機能が期待できる大変優秀な塗料です。

しかし、そのような高機能な塗料であっても塗装する職人の技術・知識・経験が不足していたり、手抜き工事をされてしまうと折角の機能を発揮することができません。

私たち「ハウスペイントアゲイン」は、さまざまな塗料の扱いに長けた外壁塗装のプロ集団です。光触媒塗料のような塗装が難しい塗料であっても、その性能を十分に発揮できるように丁寧に塗装させていただきます。

光触媒塗料を使用した外壁塗装をご検討の方は、是非当社までご相談ください。

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